目次:
- はじめに
- 佐藤一斎の教え「言志四録」とは
- 色彩が心と體に与える良い効果
3.1 魅力を高める色
3.2 リラックスと血行促進の色
3.3 精神を癒す色 - 業界における色彩の心理的効果
- 色を活用した健康と美の実践法
5.1 気分に合わせて色を選ぶ
5.2 色のバランスを整える
5.3 アクセサリーや小物で色を取り込む - まとめ
1.はじめに
今回は、日本伝統の古典からの引用です。
本ドキュメントでは、江戸時代の儒学者佐藤一斎の教えを基に、色彩が心と体に与える影響について探求します。
色はファッションの一部であるだけでなく、私たちの感情や健康に深く関わっています。
色彩の選択がもたらす良い効果や、アパレル業界における色彩の心理的効果、さらには日常生活における色彩の活用法について詳しく解説します。
「キレイな衣服や色は心を整え、體を整える薬です」
「これは江戸時代の儒学者、佐藤一斎が著した『言志四録』に由来します」
衣服の色が心や身体に与える影響について、古来より人々はその効果を信じてきました。
私たちの生活に関して、どのような色を選ぶかは、ファッションの問題だけではなく
心と体の健康に直結しているのです。
私たちの生活の中で、色彩はただのファッションではなく、感情や体調にも大きな影響を与えています。アパレル業界の最新情報を読みながら、色を使った健康と美の活用法もご案内します。
2.佐藤一斎の教え「言志四録」とは
江戸時代の儒学者・佐藤一斎が著した『言志四録』に「木皮是小薬也、鍼灸是中薬也、飲食衣服是大薬也」
- 小薬は是れ草根木皮
- 中薬は是れ鍼灸
- 大薬は是れ飲食衣服
これは、最も小さな薬は草木の根や皮、中程度の薬は鍼灸、最も大きな薬は飲食や衣服である、という意味です。古来からの日本独自の考えです。
衣服や色彩が精神的、身体的に重要な役割を担っていたことを知ることができます。
今でもアパレル業界では、まことしやかに、この思想が中国の古典『四書五経』か『書経』または『易経』の中に書かれていると流布されていますが、中国の古書、古典に詳しい記述は一切ありません。
正しくは、実際の出典元、佐藤一斎著『言志四録』『言志後録』になります。
日本生まれの思想です。
※『言志四録』は、佐藤一斎が42歳からの後半生四十余年にわたって書いた語録で、『言志録』、『言志後録』、『言志晩録』、『言志耋録』の全4書を総称したものになります。
3. 色彩が心と體に与える良い効果
色には様々な象徴や効果があり、日常の選択において重要な役割を果たします。ここでは、特に効果的な色について簡単に説明します。
3.1 魅力を高める色
女性としての魅力を高めたい時、若返り効果のある色が効果的です。
ピンクやレッドは体温を上げ、肌艶を良く見せ、若々しさや情熱を引き出します。
ピンクは暖かさを持ち、女性らしさや安心、優しさを象徴します。
3.2 リラックスと血行促進の色
ストレスを緩和し、リラックスしたいと言えばブルーやグリーンが効果的です。
ブルーは冷静に心を落ち着ける作用があります。
グリーンは自然を感じさせ、心身のバランスを整える効果があります。
これらの色は、血圧を下げたり、血行を促進する効用があると言われています。
3.3 精神的な活力を生む色
活力を必要とする場合には、オレンジやイエローが最適です。
これらの暖色は、元気や希望を象徴し、見るだけでポジティブなエネルギーを与えてくれます。 オレンジは食欲を増進し、黄色は知性を刺激するため、仕事や勉強の際にも使える色です。
3.4 女性らしさを引き出す
女性のファッションに関して、ラベンダーなどパステルカラーの淡い色合いは、内面の穏やかさを引き出し、視覚的にも心地よい印象を与えます。
古来、パープルは優雅さや柔らかさを秘めた高貴な色でした。
4.アパレル業界における色彩の心理的効果
アパレル業界では、色彩の選択はデザインの重要な要素の一つです。
現代のファッションでは、色彩心理学が積極的に活用され、色彩が消費者の感情や行動に与える影響が注目され、消費者がどのように色に反応するかアプローチした、デザインプロセスが定着してます。
例えば、リラックスを求める消費者にはパステル調の柔らかい寒色系が推奨され
活力を求める人には明るい原色が使われます。季節やトレンドに応じた色の提案も行っています。
5. 色彩を活用した健康と美の実践法
日常生活に色を取り入れることで、心と体を整えることが可能です。
以下は、色彩を活用した実際の方法です。
5.1 気分に合わせて色を選ぶ
毎日の気分や体調に合わせて、服装やアクセサリーの色を選びましょう。
例えば、元気が欲しい日は赤やオレンジ、落ち着きたい日はブルーやグリーンを選ぶと、色の効果を感じられます。
5.2 色のバランス調整
特定の色に偏らず、色のバランスをとることも重要です。 特にインテリアやファッションにおいて、明るい色と落ち着いた色を選ぶことで、心地よいバランスを整えることができます。
最近の事例で、反対色の組み合わせは、人体に流れる電気が活発になることが発見されました。やる気を上げるのに効果的です。
5.3 アクセサリーや小物で色を取り込む
服全体で色を使うのが難しい場合は、メイクやバッグやアクセサリーなど小物に色を取り入れることで、色の効果を楽しみます。
6. まとめ
色はただの装飾ではなく、心と身体に深い影響を与える重要な要素です。
佐藤一斎の教えの通り、**「大薬」** 衣服や色彩は、日常生活の中心身の健康を考えるために活用できる強力なツールです。
色彩を意識した生活を取り入れ、健康と美しさを考える方法を実践してみてはいかがでしょうか。衣服だけでなく、食事も色を意識して選ぶことで、心身ともにバランスの取れた豊かな毎日を手に入れることができるでしょう。
参照元:
- https : //www.lunachristie.com/color
- 『言志四録』 – 佐藤一斎著
- 色彩心理学
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