【懐古】リバーレースの魅力と伝統:1813年ジョン・リバーの発明から現在

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リバーレースの魅力と伝統:1813年ジョン・リバーの発明から現在




【目次】

  1. リバーレース「贅をつくした伝統技術」
  2. リバーレースの発明:ジョン・リバーの功績
  3. 現在の生産国と主な特徴​
  4. リバーレースの特徴と魅力
  5. 高級ランジェリーのリバーレースの選び方
  6. まとめ
  7. 参考文献

1. リバーレース「贅をつくした伝統技術」

リバーレースは、繊細で美しいデザインが特徴のレースであり、主にランジェリーや高級衣料品で使用される高級素材です。
最も手工芸に近い、優美で装飾性の高い精巧なレースです。
2万本余りの糸より、つくられる立体感のある繊細な柄ゆき
優れたストレッチ機能は、約200年経った今も愛され続けています。

極細の柄糸や芯糸を使用し、その柄ゆきは優雅であり表現の豊かな柄が特徴です。
柔らかい風合いも人気です。その伝統あるリバーレース機は、現存する機械はごくわずかで、希少価値が高く、レースの芸術性も高く評価され、ヨーロッパを中心に世界中のセレブに愛用されています。

パンチング職人の打ち込みから作る、伝統的な生産方法のリバーレース


2. リバーレースの発明:ジョン・リバーの功績

リバーレースは、イギリスの技術者ジョン・リバー(John Leavers)によって1813年頃にノッティンガムで発明された「リヴァーマシン(Leavers machine)」から生まれました。

ボビン(糸巻き)を極めて薄くつくり、1列に並べて使う、ほとんど全ての種類のボビンレースを作ることができる機械を考案したことが原型です。
繊細な模様を機械的に再現することを可能にし、レース生産に革命をもたらし、産業革命とともに一気に普及しました。

リヴァーマシンによってできるレースは、手編みのような高い品質を持ちながら、安定した生産ができるという特徴があります。

 その後、フランスのカレーが主要生産となり、現代に至るまで高級リバーレースの代名詞として広く知られています。カレーのリバーレースは、繊細なデザインと美しい仕上がりが特徴で、世界中の高級ランジェリーブランドから評価されています。


3. 現在の生産国と主な特徴

リバーレースの現在の主要生産国はイギリスとフランスです。

  • イギリス:イギリスにも一部のリバーレース工場が残っており、クラシックなスタイルと伝統的なデザインが強みです。ノッティンガム発祥のクラフトマンシップが息づいており、特定のニーズにお応えしています。

    この機械レース産業を独占するため、当時のイギリス政府はリバーレース機の輸出を禁じますが、開発から約3年後の1816年にドーバー海峡を越えてフランスに機械が持ち込まれてから、イギリスとフランスのリバーレース生産量は逆転します。現在では世界に現存するリバーレース機のうち約80%をフランスが所有してるとも言われてます。

  • フランス:特にカレーとその周辺地域では、伝統技術を守りながらも現代的な技術を取り入れた最高品質のリバーレースを生産しています。 繊細で複雑なデザインを特徴とし、高級ランジェリーに用いられることが多いです。

フランスにおけるリヴァーレースの代表的な製造会社として知られるが、1919年に創業されたノヨン社(Noyon)です。

ノヨン社はフランスのカレー地域で高級リヴァーレースの製造を続け、現在もフランスでの伝統的な製造方法を守り、世界中の高級ランジェリーブランドに供給を続けています。


4. リバーレースの特徴と魅力

リバーレースの特徴は、その繊細さと美しさです。 通常の機械レースとは異なり、リヴァーマシンによって生産されるレースは、繊細な柄や立体的なデザインを可能にします。感覚とエレガントな雰囲気を考えることができます。また、手触りがとても柔らかく、肌に優しい点も魅力です。


5.高級ランジェリーのリバーレースの選び方

高級ランジェリーでリバーレースを選ぶ際には、以下のポイントに注意しましょう

  • 繊細なデザイン:リバーレースのランジェリーは、細部にまでこだわったデザインが特徴です。模様や柄の繊細さを確認しましょう。
  • 素材の肌触り: 肌に触れる部分ですので、柔らかさや着心地よさも重要です。 リバーレースは、柔らかい通気性が特徴で、長時間の着用でも快適です。
  • 希少価値が高く市場に出回らない:高級リバーレース製品と出会うのは、生産量が限られている為、お手元に顕われるのは稀です。また、高級品の為、購入には、それなりの決意が必要です。

6. まとめ

リバーレースは、ジョン・リバーによって発明されたリヴァーマシンによって生まれた、歴史と伝統に根差した素材です。 ノヨン社をはじめとするフランスの企業によって受け継がれてます。
現代でも上質さとエレガンスを極めたオートクチュールメゾンの支持を受け、プレタポルテ、高級ランジェリーやブライダル にも使われ、ファッションアイテムとして欠かせない存在です。

7.参考文献

  1. 「レースとレース作り」マリオン・L・モフェット著

  2. 「レースの歴史」サンティナ・M・レヴィ著

  3. 「ノッティンガムのレース職人:機械製レース産業の歴史、1760-1914」シーラ・A・メイソン著

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